五葉十一
『悪い人のみ改心するのでは無い
善い人も改心せねば立体には入れん
此度の岩戸は立体に入る門ぞ』


現代社会における善も悪も平面上の価値観の相違でしかない
善人は己が善で正義だと慢心し得るし
悪人は自己欺瞞で自己を取り違へがちのやうに思ふが
いづれにしても
善人も悪人も改心しなければ岩戸を超えられない

結局この文明の成立してゐる平面世界から抽出されるのは孤独と虚無しかないであらうとダンテス・ダイジも云ってゐたやうな気がするが
この文明の行き詰まりに於いて
私らは立体へと飛躍する他は無いやうに思ってゐる

さうでなければ亡びるだけだらう

其れは実際の人類絶滅なのかもしれないし
或いは超管理社会化による人類の生命的精神的躍動の枯死なのかもしれないが
いづれにしても立体へと飛躍しない限り人類に未来は無いだらう


では立体とは何か


黄金百
‪『平面の上でいくら働いても
もがいても平面行為で有限ぞ
立体に入らねばならん
無限に生命せねばならんぞ
立体から複立体
複々立体
立々体と進まねばならん』

私には
譬へば
以下のやうに思はれる

平面=物質界
一般的に認識されてゐる物質宇宙における時空間
人間社会或いは「〇」
日月神示では水或いは横として象徴される
物質的身体と云ふ有限性

立体=精神性
日月神示では火或いは縦として象徴される
但し此は平面との関係に於いてである
此処から時空間的無限に入る

複立体=霊性
日月神示では火或いは縦として象徴される
但し此は立体や平面との関係に於いてである
複立体からすると立体もまた平面の一つの様相として認識され得る

複複立体=神性
日月神示では火或いは縦として象徴される
但し此は複立体や立体や平面との関係に於いてである
複複立体からすると複立体も立体もまた平面の一つの様相として認識され得る

立立体=無
日月神示では火或いは縦として象徴される
或いは「・」
立立体からすると複複立体や複立体や立体全てが平面の一つの様相として認識され得る
此処に於いては時空間的有限性も無限性も意味を持たない



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