先日の記事の補足と云ふか続きと云ふかまとめと云ふか

単にポールシフトと云った場合
磁極の反転(地磁気逆転)と云ふ意味と
地軸(地球自転軸)の反転若しくは移動と云った意味があるやうだ
さうして此の二つは概念上は全く異なる

磁極の逆転
地球上のN極とS極が逆転する
方位磁石の指す方向が真逆になると予測される事象であるから
地軸の傾きは現状のままに北はこぐま座のしっぽ(北極星)を指し続ける筈である
これは過去の地球において何度も繰り返されてきた科学的な事実と見ていいだらう
と云ふのも磁極の反転としか考へられない物質的な証拠があり
最も新しい地磁気の逆転は約77万年前とされてゐる
詳細は古地磁気学を調べれば判るだらう

・地軸の反転
南北半球が逆になる
つまり南極の直上に北極星が来ることになる
これは科学的には検証されてゐない
過去の地球で起きたと云ふ科学的な物証は存在しない
地殻だけがずれるとか幾つかの説があるらしいが
いづれにしても一般的には疑似科学や似非科学と位置付けられると見ていいだらう

さて…
地磁気の発生原理はダイナモ理論として知られてゐる
仮説だが恐らくは正しいとされてゐるやうだ

「ダイナモ理論では、自転する天体の中で、導電性のある流体が対流によって磁場を維持するプロセスが記述される。
この理論は、天体においてなぜ磁場が長い間存在できるのかを説明するのに使われる。
導電性流体は地球磁場においては外核にある液体の鉄であり、太陽磁場においては対流層のプラズマである。」

液体の鉄である外核の対流が地磁気を発生させてゐるのは確からしい
しかしその地磁気が何故逆転するのかは未だ解明されてゐない

で…

以下は極私的見解であって科学的な話ではない

地磁気が外核の対流によって生ずるならば
地磁気逆転には其の対流の大幅な乱れが伴ふと予測する
マントルによって限定された領域にある液体の外核の対流が乱れるならば
当然に外核の中央に位置する固体である内核の動きや位置に影響が出るだらう

最悪これは内核の位置を移動させ
地球自体の重心のズレをもたらし
地軸の反転に繋がり得ると私は見るが…杞憂なのかもしれない

もう一つのより現実な話が昨今の地殻変動の活発化である

いやいやこれが地球の平常運転で増加してゐるわけでは無いよと云ふ見解もあるだらうが
百年程度の期間の自然災害件数の変化のグラフを検索した限りでは増えてゐるやうにしか見えない
確かに都市開発により被害が増加することもあるし機器の開発により認知件数の増加する事もあるだらうから否定するのは人の自由ではあるのだが

もしも地磁気逆転へと繋がる外核の乱れが
マントル対流を加速させ或いは乱し地殻変動を活発化させてゐるとするならば
今後の地殻変動は(磁極の移動速度が加速度的であることを踏まえて)更に加速度的に活発化する恐れがある
さうしてその変動は(地軸の反転があらうとなからうと)
地磁気が逆転し 磁極が安定するまで続くことになる

私らは今 災厄の時代を迎へつつあるのかもしれない



因みに気象変動も活発化してゐるやうだがこれと地磁気逆転の関係は私には判らない
気象変動は宇宙線や噴火や人的活動 さうして何よりも太陽活動に左右されるやうに思ふが
地磁気も関係してゐるかもしれない

それから…太陽と云へば太陽の磁場が反転し始めたとか多極化したとか云ふ話が2012年頃からあるのだが現状の詳細が今一つ判らない
地球の磁極逆転が太陽の磁場の逆転に引き摺られて生ずると云ふ事はないのだらうかとふと思ったりもするのだが 妄想に過ぎない




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